青い森の爽やかな風が心地よい今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

現在「森林博物館(旧青森大林区署)」の修繕工事という、超重要ミッションに取り組んでおります!明治生まれのハイカラな建物を未来へつなぐ、責任重大かつ、ワクワクが止まらないお仕事です。

そんな中、先日、工事の参考にしよう!ということで、弘前市にある**「旧弘前偕行社(きゅうひろさきかいこうしゃ)」**へ見学に行ってまいりました!

タイムスリップ!明治のハイカラ建築に感動

見てください、このたたずまい!

旧弘前偕行社は、明治40年(1907年)に、あの有名な棟梁・堀江佐吉によって建てられた国の重要文化財。いやー、モダンでおしゃれ!100年以上前の建物とは思えないハイセンスっぷりに、思わずため息が出ちゃいます。

そして、我らが修繕を手がける森林博物館(旧青森大林区署庁舎)は、明治41年(1908年)に、成田文吉によって建てられたもの。

……ん?

明治40年と、明治41年。

……んんん??

そうなんです!この二つの建物、建てられた時期がとっても近い!そして、設計した棟梁は違えど、その造りには「え、これって双子コーデ!?」と叫びたくなるような共通点が盛りだくさんだったんです!

驚きのそっくりポイント大公開!

百聞は一見に如かず。どこがそんなに似ているのか、マニアックな視点でご紹介しちゃいましょう!

  • 屋根の上の小窓(ドーマー):屋根からひょっこり顔を出す三角屋根の小窓。デザインがそっくり!
  • マンサード屋根:台形で、ちょっとカクンと折れ曲がった特徴的な屋根の形。これも一緒!
  • 華麗な屋根装飾:屋根のてっぺんにある飾りが、まあ、おしゃれなこと。
  • 軒下のブラケット装飾:軒下を支える飾り(ブラケット)の曲線美!うっとりします。
  • 壁の蛇腹(じゃばら):建物の壁面をぐるっと囲む帯状の装飾。これも似てる!
  • 頑丈な煉瓦積みの基礎:建物を支える土台は、風格のある煉瓦積み。
  • おしゃれな上げ下げ窓:上下にスライドする窓も、明治時代の洋風建築の象徴ですよね。

まるで、示し合わせたかのように似ているんです。これは、当時流行した「イケてる建築スタイル」だったのかもしれませんね!

「これだ!」修繕工事のヒントがザクザク

この発見は、森林博物館の修繕工事を進める我々にとって、まさに宝の山!

「当時の職人さんは、この部分をどうやって納めたんだろう?」 「この装飾のオリジナルの形は、もしかしてこうだったんじゃないか?」

旧弘前偕行社の細部をじっくりと観察することで、これまで図面だけでは分からなかった部分の「答え合わせ」ができたような感覚です。

「この納まり、うちの工事でも参考にできるぞ!」 「このディテール、業者さんとしっかり共有しよう!」

好奇心でキラキラ!見学という名の、熱い情報になりました。

文化財の修繕は、ただ新しくするだけではありません。建てられた当時の姿を尊重し、職人さんたちの想いや技術を紐解きながら、未来へと継承していくお仕事。今回の見学で、その面白さと奥深さを改めて実感しました。

さあ、たくさんのヒントをカバンに詰め込んで、我らが森林博物館の修繕工事も、さらに気合を入れて進めていきますよ!

みなさんも、弘前や青森にお越しの際は、ぜひこの建物を見比べてみてくださいね。きっと面白い発見があるはずです!

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