「見え方」の変化
今日は土曜日。現場の職人さんたちも、少し準備をしてから来るとのことで、朝の時間を活用して「朝活」をしてきました。
目的地は、善知鳥神社。 「よし、道中で一眼レフカメラの練習をしながら行こう!」 そう意気込んで現場を出たのですが…。
まさかのバッテリー切れ。
愛機は中古で購入したもの。どうやら充電が持続しなくなっていたようです。 幸先の悪いスタートに少し苦笑いしながらも、気を取り直して散歩を続けます。
数ヶ月前と「見え方」が変わった
善知鳥神社に到着。 静かな朝の境内に足を踏み入れた瞬間、ハッとしました。
「あれ、なんだか前と見え方が違う…」
数ヶ月前にも訪れた場所なのに、目に映るすべてのものが、以前よりもずっと鮮明で、意味を持っているように感じられるのです。
なぜだろう?
恐らく、写真を撮り始めてから、僕自身の「ものの見方」や「見え方」が変化してきたのだと思います。 どこに光が当たっているか、どんな形が面白いか、何が「今、ここ」にあるのか。
この感覚に、とにかくワクワクしました。
一眼レフは使えませんでしたが、僕にはもう一つの愛機、スマホがあります。 自分の直感、そして心が動いた瞬間を、夢中でスマホのシャッターに収めました。
写真が教えてくれた「伝え方」
夢中で撮影しながら、ふと気がついたことがあります。
写真撮影は、ただ記録するだけではない。 そこには明確な「伝える」というプロセスがあるということです。
- 自分は、この写真で何を伝えたいのか?
- そして、伝えたいものをどう伝えるか?
被写体(伝えたいもの)を最大限に活かすためには、どうすればいいか。
- 光や構図(どう切り取るか)
- 編集(どう仕上げるか)
- 引き算の考え方(何を見せないか)
これら「伝え方」次第で、写真の印象はまったく違うものになります。
すべては仕事に通じている
この一連の思考は、何かに似ている…。
そう、「現場監督」の仕事です。
現場で「何を(指示・目的)」を「どう伝えるか」。 「被写体」の力を最大限に引き出すために、どう「構図(段取り)」を組み、「光(注目点)」を当てるか。 不要なもの(無駄)を「引き算」して、安全で美しい作品(現場)を創り上げる。
伝え方次第で、現場の空気も、仕事の質も、まったく違ってきます。
カメラのバッテリー切れというアクシデントから始まった朝活でしたが、結果として、自分の仕事観を再確認する、非常に濃密な時間となりました。
日常の中に、視点を変えるヒントは隠されている。 そんなことを実感した土曜の朝でした。


